일본어에는 ナ형용사(형용동사), イ형용사(형용사)와 다른 방식으로 활용되는 형용사가 있다. 이를 「トタル型」이라고 하며, 일본어 문법에서는 ナ형용사 카테고리에 집어넣지만, ナ형용사와는 활용방식이 전혀 다르다. 형용사 뒤에 체언(명사, 대명사, 수사)이 올 때는 「たる」, 용언(동사, 형용사, 형용동사)이 올 때 1에는 「と」로 접속하며, 「トタル型」라는 이름 역시, 「と」와 「たる」로 접속하는 독특한 방식에서 유래하였다. 2
문제는 「トタル型」이 한국인이 일본어를 사용하면서 틀리기 쉬운 항목 중 하나라는 점이다. 일본어 초급 과정에서 전혀 언급되지 않고, ナ형용사, イ형용사와 해석 상 차이가 전혀 없기 때문에, 특히 ナ형용사의 접속방식을 그대로 대입하기 쉽다. (ナ형용사가 イ형용사보다 비교적 한자어가 많고, 「トタル型」형의 단어도 한자어가 많기 때문) 당연히 이러한 방식으로 만들어진 문장은 비문이다.
본 포스팅에서는 「トタル型」에 해당하는 단어, 단어가 사용된 예문을 정리하였다.
[참고사항]
- 오십음도 순으로 배열하였다.
- 일본어 사전에서 [トタル]로 표시된 단어가 「トタル型」에 해당하는 단어이다.
- 「トタル」형 Posting은 수시로 업데이트 할 예정이다.
[Tip]
- 「然」으로 끝나는 단어는 「トタル」형일 가능성이 높다.
唯々諾々(いいだくだく)
- 戦前は「天皇のため。お国のため」、いまは「米軍のため」、こんな理不尽な押しつけに唯々諾々としたがっていてはかつての悲惨をくりかえすだけになります。
山崎静雄、『こわい新「ガイドライン」(新日米防衛協力の指針)の話』、本の泉社、1997.
依然(いぜん)
- 二つの点が注意に値する。第一は帝国陸海軍に対する依然たる讃仰だ。第二は米国の戦争目的が金儲けだという点だ。
- 科学の力、合理的心構えが必要なことを、空襲が教えるにかかわらず、新聞やラジオは、依然として観念的日本主義者の御説教に満ちる。
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
赫々(かっかく)
- この間の東条の演説の中には「大稜威の下」という言葉は例によってあったが、「赫々たる戦果」という枕言葉はなかったと或人が話していた。
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
確固(かっこ)
- 確固たる善や悪として神様に作られたわけじゃない。
- あれは何か確固たる思想を持って主張しているものではありません。
- 「日本においてこれほど確固たる国策はない」と加瀬秘書官はいっていた。
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
厳然(げんぜん)
- これに反して我方の損害は僅少、主力は厳然として健在し、本格的出血作戦は今後に期待さるる所大なるものがある。
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
惨憺(さんたん)
- 何度誓っても何度祈っても惨憺たる夢を見る
米津玄師 - アイネクライネ
雑然(ざつぜん)
- こうして旧来からの雑然とした町は、さらに不統一きわまりない景観を呈するようになったのである
田端修・鳴海邦碩、『景観からのまちづくり』、学芸出版社、1989.
騒然(そうぜん)
- ちょうど三月八日フランスは敗戦の色に掩われ、「アミアンが落ちた、パリが危ない」等とデマ乱れ飛び、物情騒然たる中に老虎クレマンソーが議会でやった有名な演説、…
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
泰然(たいぜん)
- 伝統的な「ジェントルマンの文化」と結びついて、いま我々が知る、あの泰然たる振る舞いができるイギリス人が生まれてくる。
中西輝政、『国民の文明史』、産経新聞ニュースサービス、扶桑社、2003.
断固(だんこ)
- いずれも、政府の断固たる姿勢を示したものだ。
清水弟、『フランスの憂鬱』、岩波書店、1992.
滔々(とうとう)
- 雪が溶けているので、滝の水量は多かった。氷の間から水が滔々と湧き出しているかのようだ。水は多少、土の色を含んでいる。
立松和平、『月光のさざ波』、文藝春秋、1998.
訥々(とつとつ)
- 混乱のひどい頭を押さえ、涙ぐんだ瀬里は、訥々といま心の裡にある言葉をそのまま告げる。
崎谷はるひ、『耳をすませばかすかな海』、角川書店、2005.
溌剌(はつらつ)
- あたかも新しい出版社を創立したのだとでもいいたげな、溌剌とした気分とこだわり、そしてエネルギーがある。
鈴木雄介、『eBook時代はじまる!』、中経出版、2004.
微々(びび)
- 山の中を歩きまわるわけであるが、見渡す山々は実に広く、一日に動きまわれる範囲は微々たるものである。
千葉彬司、『北アルプス動物物語』、山と渓谷社、1993.
爛々(らんらん)
- どちらかというと、平時に眠そうで、なにかが起きたときにメガネの奥の瞳を爛々と輝かせている気がする。
桜坂洋、『よくわかる現代魔法』、集英社、2005.
理路整然(りろせいぜん)
- その内容は理路整然としていて、つい先程まで取り乱していた人間の口から発せられているとは思えなかった。
東野圭子、『虚ろな十字架』、光文社、2014.
烈々(れつれつ)
- およそ戦勝獲得の根基は至誠純忠烈々たる闘魂と必勝の戦意とに存す。
清沢洌、『暗黒日記』、東洋経済新報社、1954.
朗々(ろうろう)
- その時、長い内戦のあと、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言した声は、天安門広場で朗々と広がった。
井澤宣子、『日本語教師が見た中国』、三一書房、1996.
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